『OVA:ブラックジャック「カルテ1:流氷、キマイラの男」』【感想】渋いアニメでした

 

Youtubeにたまたま発見し、せっかくなので見ました。

OVA版はテレビ版よりは大人の雰囲気を楽しめる作品となったおります。

監督が出崎統なので「あしたのジョー」のアニメ感を味わいたい方にはオススメですね。

1話から12話が配信されていたので良かったらご視聴ください。(2023/9/25時点)

 

以下ネタバレあり感想です。

 

 

 

<作品紹介>

制作年  1993年

原作   手塚治虫

監督   出崎統

ジャンル アニメ、医療

 

 

キャスト

クロスワード・マナビス(大塚周夫

小百合・マナビス(井上喜久子

 

 

あらすじ

多国籍企業の会長クロスワードは全身の痛みに苦しめられ大量の水を飲むと痛みがやわらぐ、謎の病を患っている。依頼を受けたBJは多くの医師が匙を投げた病に立ち向かう。

 

 

 

<感想>

 

大人向け

ブラックジャックの話す様子やストーリーを含めた雰囲気が、劇中に出てきた薄暗い雲のように重く感じました。

ブラックジャックが淡々と仕事をしていく、多くを語らない、またはアニメの見せ方や演出が世界観を作っていることが深そうな渋い大人向け感がありました。

 

 

 

強い意志

人を助ける強い意志はひしひしと伝わってきました。

 

・村でのシーン 

村人シェルの父親が病で亡くなった。

地元の医者ではどうにも出来ない。

悲しみに打ちひしがれたり、悔しがる。

 

村から帰る道中、車のフロントガラス越しに映る静止画の顔。

必ず救う決意の表情。

 

・手術シーン

妊娠中のクロスワードの妻さゆりがこけてお腹を強く打ち手術が必要になってしまった時の「両方助けるつもりだよ」、ブラックジャックの顔4分の1くらいと指先しか映っていなくて、また特に声は張っていないけれど、真剣な強い意志が見ているこちらまで伝わる。

絵の見せ方、流れ、声優・大塚明夫の演技によってアニメの凄みを体験しました。

 

 

さいごに

監督の演出の仕方がすごいのか、上記であげた凄みはキャラクターの顔がアップしていくところがシーンとして強調されていたこと、強調したい場面を繰り返しなどが、アニメを面白く見れたと思います。

 

 

以上

 

 

kinomarubog.hatenablog.com