『こちら文学少女になります』(本/感想) 

どうも。

、、、どうも。(あいさつが何も思いつかない)

以下ネタバレありの感想です。

 

本の写真

 

 

<作品紹介>

2016年

著者:小嶋陽太郎

ジャンル:小説

 

 

<簡単なあらすじ>

新人編集者・山田友梨が、望まぬ漫画誌の編集部へ配属される。

右も左もわからないまま、強烈すぎる社員に囲まれながら、編集の仕事を奮闘する話。

 

 

 

 

文学少女

山田、文学少女にとって編集者の仕事はなんぞやと

自身のトラウマと向き合う時間。

 

その中心にあるのが「漫画」。

 

編集の仕事で漫画を作る過程と漫画自体に出会わなければ

編集者 と 文学少女 になれなかったと思う。

 

編集者は

漫画家をどうして漫画を描いているとか、人の背景を知って

表面上ではやっていけないことを学ぶ。

 

文学少女

漫画と関係のあるトラウマから避けて生きて、仮面を被ったような自分だったけど

漫画を通し、以前と変わる自分になる。

 

なんで「こちら文学少女になります」ってなるんだろうと思ったときに

 

避けていた漫画から小説好きになったが

小説、編集の仕事、漫画、変わる自分全部ひっくるめて

タイトルの文学少女になります

につながると思ったら府に落ちました。

 

本書の中でもありましたが

「なります」はすでになっているもの対しては意味合いが変ですが

これからなると考えれば、山田は合っている気がします。

 

 

まとまり感

まとまり、終わり方が良かったです。

柳沼先生の漫画を描くのは、もうやめようと決めて、山田はまだ続けようと

勧めるが、先生はもう燃え尽きたと言って終わる。

ここでズルズル引きずらず、あっさりしている。

後味大事です。

 

 

バカ正直

山田の性格のことで、正直なところがいい味を出していたと感じます。

例えば、編集の仕事で素直な意見を求められる。

上司が言いつけた漫画家との約束事を守らずに、ばちくそ怒られた。

けど食い下がらず正直にものを言う姿勢とか。

(理不尽なときも、上司も上司だけど、山田の内心で思いっきり毒づいて

内心でも正直な自分がいてそこが良かったり。)

 

小説好きの山田が、小説を貶されて言い返すんだけど、正直というより辛辣よりだったけど、笑えました。

 

もしかしたら作者の思うツボかもね。

 

 

さいごに

部分的なところの笑いがあったり、全体的なまとまり方、終わり方

こんな感の方が良いかなと思う部分はあったけど

最後まで読めたので、良かった分類に入るのではと。

作者の他に気になった作品があれば読んでみたいです。

 

 

 

以上