『ショーシャンクの空に』【感想】希望を求める囚人の物語

 

アメリカ国立登録簿に保存されている本作。

有名に有名でネットで検索した時に、希望を与えてくれる映画とかでよく見かけるのではないでしょうか。

筆者はまだ未視聴のため今回ぜひ観ておこうと思い至りました。

心理描写が特に印象的で、そのあたりの感想になります。

以下ネタバレあり感想です。

 

 

 

<作品紹介>

公開年  1994年

監督   フランク・ダラボン

原作   スティーヴン・キング

     「刑務所のリタ・ヘイワース

ジャンル スリラー・クライム・アメリカ映画

 

 

キャスト

アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)・・・銀行員、妻とその愛人殺しで終身刑になる

エリス・ボイド・”レッド”・レディング(モーガン・フリーマン)・・・刑務所の調達屋

サミュエル・ノートン(ボブ・ガントン)・・・ショーシャンク刑務所の所長

 

 

あらすじ

若い銀行員の副頭取アンディは妻とその愛人を銃で殺害した罪により終身刑になる。ショーシャンク刑務所を送りになり、劣悪な日々を過ごす。囚人の一人であるレッドと言葉を交わし、またアンディは刑務所内で様々な行動を起こすようになる。

 

 

 

<感想>

 

自然な心が描かれた「ショーシャンクの空に

刑務所で過ごす人々の喜び、悲しみ、安心や不安といった心の描写が印象的です。

 

映画序盤アンディが刑務所に入る際、不安を抱える様子。レッドの仮釈放の面談シーン。そして仕事の終わりのビールを飲む喜びに満ちた描写。人が当たり前に持つ感情や思いが良く伝わってきます。

 

人が不安を覚える時、下を向き表情が暗くなります。それは日々の生活でもあります。初めての場所に訪れたり、見知らぬ人に会う時など。なおさら刑務所で不安を覚えるのは無理もないでしょう。

 

またレッドの仮釈放の面談では、少し緊張した面持ちで淡々と受け答えをする様子は、会社の就職面接を思い出します。決まった答えを用意し必要なことを話すところは特に。

 

映画終盤になってレッドは、自分の本心を話すようになる変化が、アンディたちによって影響された心情が良く観れとれます。

 

改心をしたよりは、自分を見つめ直し何者であるかやアンディと関わることで心の豊かさが生まれていったと思います。

 

トゥルーマン・ショー」や「フォレスト・ガンプ/一期一会」の作品のように内面の描写が心に刺さる印象的な映画ですね。

 

 

 

希望は人の生きる目的になる

特に”希望”について、取り上げられることが多いですね。刑務所は暴力や圧力によって、とても暗く沈んだ雰囲気を出し、どこかに心の拠り所を見つけないとやっていけなのは劇中の通り。

 

アンディがメキシコのジワタネホについて話したように、いずれ目標を掲げることが大切に感じます。

 

これはレッドが出所後、宿と仕事を与えられ日々を過ごすも、晴れない気持ちが続きます。その時にアンディと交わした約束を思い出し、目的地に向かいます。レッドはとても喜んでいました。

 

希望というと高々な言葉に聞こえますが、学校であればよい成績を取る、受験に合格する。仕事であれば入社を決める、給料を貰う。いずれも将来の道筋が見えてきて、出来ることの幅が広がり、将来の希望に繋がるように思います。

 

アンディやレッドのように人との繋がりや出所後の約束が、人の心を支え心が温かくなる場面を見れたのも良い体験になりました。

 

 

 

さいごに

自由を求めて、痛快な逆転劇を見ること出来、また希望を貫いた信念の意義が垣間見れたと思います。

法治国家において脱獄する愉快なストーリーは華を見ませんが、映画「ショーシャンクの空に」はそんな現実離れした世界と感性豊かなキャラクターを楽しめる作品になるでしょう。

 

 

以上