『OVA:ブラックジャック「カルテ6 雪の夜ばなし、恋姫」』【感想】愛ですね

 

最近寒くなってきました。

衣替えの季節ですね。

物語も冬です。

寒そうです。

OVAブラックジャックシリーズの6作目の感想です。

 

以下ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

<作品紹介>

制作年  1996年

原作   手塚治虫

監督   出崎統

ジャンル アニメ、医療

 

 

キャスト

種田三郎左衛門(CV:麦人

姫(CV:玉川紀己子)

薫光尼(藤田淑子

蛇丸(CV:田中敦子

 

あらすじ

2年前の郵便物がBJの元に届く。中には細かいお金がたくさん入っており、明日をもしれない命という便りがある。急遽、山中の村に向かうBJは間に合うことができるのか、、、。

 

 

 

<感想>

舞台設定として

 鎌倉時代というブラックジャックでは変わった世界で、物語を送っているのは面白いです。毎回あるような気がしますが、設備の整っていない場所で診察や手術をすることでブラックジャックの見せ場が作られる。また、その場所が鎌倉時代という医療がまだ発達していない、道具を奪われる危機的状況がありどうするのだ、ってところから難無くこなすブラックジャックも見せ場としてあるのでしょう。

 

 

だがしかし

 話としてちょっと取っつきにくいと思ったところがあります。それは上記で書いた設定ですね。鎌倉時代の設定をすることで、この世界観にある思いや考えが出てきます。身分さで結ばれぬ種田と姫、帝が現を抜かすのを制したくあれこれする薫光尼、死した薫光尼の煩悩を果たす蛇丸。これらは昔のならではの在り方があるとすれば、在り方をある程度理解する必要があり、時代物を嗜まない筆者として少し面白さが半減した気がします。

 

 

愛ですね

 鎌倉時代設定とブラックジャックの世界を組み合わせたのは良かったです。組み合わせによって、種田と姫の叶わぬ愛の話がアニメとして体験できる良さと思います。ここは、もしかしたら時代物が好きな方は受けが良かったのではないかと想像します。

 また、今までの鎌倉時代の種田や姫に起こったことが、現代のそして現実の種田夫婦(種田と姫)に繋がるのは、一番の注目ポイントですね。種田夫人が病気をしてブラックジャックに診てもらうために種田が依頼した。時代を超えた愛があったのでしょう。もしかしたら実は子供がいてご先祖様の話だったとか、種田の姫の生まれ変わりだったとか想像が膨らむのも良かったりします。

 

 

さいごに

 カルテ6はアニメオリジナルストーリーだったことで、原作を元にしたOVAブラックジャックとは違った感覚があります。種田夫婦愛もブラックジャックのいつもの見せ場も良かったですが、少しブラックジャックがよくしゃべるなと印象を感じます。OVA版よりはテレビシリーズ版に近いブラックジャックがいて、カルテ2のオリジナルではこちらの方が良かったです。

 まだ後6話あったと思うので、残っている作品に少しだけ期待します。(期待し過ぎるとそれはそれで厄介)

 

 

以上

 

 

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