『ヴァチカンのエクソシスト』【感想】頼れるイケおじエクソシストの”ラッセル・クロウ”

 

ラッセル・クロウ主演のホラー映画「ヴァチカンのエクソシスト」。

単純に主演が気になったので観ました。

映画の評価は個人的に良い方だと思うのですが、ネットでは分かれていました。

その辺も踏まえて感想を書いていきたいですね。

以下ネタバレありの感想です。

 

 

 

<作品紹介>

公開年  2023年

監督   ジュリアス・エイヴァリー

ジャンル ホラー・ミステリー・アメリカ映画

 

 

キャスト

ガブリエーレ・アモルト神父(ラッセル・クロウ)・・・教皇直属のエクソシスト

トマース・エスキベル神父(ダニエル・ゾヴァット)・・・地元の司祭

ジュリア・バスケス(アレックス・エッソー)・・・修道院の持ち主、一家の母親

教皇フランコ・ネロ

 

 

あらすじ

相続した修道院を売却するため改修工事をするジュリア一家。作業員たちが修復の際、爆発が起き、そして息子ヘンリーに超常現象が発生する。ヴァチカンのエクソシストであるアモルト神父は教皇の命により、修道院を訪れ悪魔祓いを行う。

 

 

 

<感想>

 

頼もしさが圧倒するラッセル・クロウ

教皇直属のエクソシスト、アモルト神父。ラッセル・クロウによる主演が違和感なく観れたのと、頼もしさがあって良かったです。

 

頼もしさは心理的にも肉体的にも当てはまり、見どころでしたね。

 

また冗談を言うのは、悪魔が嫌う以外にもどこか人柄が出ている。ドアを蹴破る描写もキャラクターにパワータイプが付き新鮮で面白いです。

 

今まで観てきたホラー映画の神父とは違う姿あったのは確かな気がします。「アナベル」や「死霊館」など数々の作品がありますが、悪魔を祓う姿は周知の通りだと思います。

 

その中で、ラッセル・クロウ演じるアモルト神父は、清く正しい神父像から離れた、親しみやすさ持つのが個人的に受けが良かったです。

 

親しみから感じたことで、原付バイクに乗る劇中のシーンは良く似合っていました。

 

 

 

分かりやすい物語

ホラー映画にとって話の流れは、悪魔を退治すれば話は終わりへ向かいます。本作「ヴァチカンのエクソシスト」は時代が変わったことによる悪魔認定についてや教会内の権力争い含めて、難しく考えずに観れ分かりやすかったです。

 

①悪魔祓いをする神父が存在する

②スペインの修道院で事案発生

③己のと向き合うも教会の暴露話があった

④無事解決

 

以上がとても簡略化した起承転結の形ですね。構造として悪魔退治+人の過去の話+権力争いの社会的な話がバランスよく、一本の映画になっていた。

 

良い意味で「エクソシスト(1973)」のポップで派手な感じですかね。

 

 

 

基本設定は定番でした

悪魔が出てきて、神への信仰心により打ち勝つストーリーはあ、悪を倒せば解決の基本的な話がありました。

 

母親ジュリアが子ヘンリーへ愛を示すことや神父の人を助ける自己を犠牲にする役割は、定番でしたね。

 

個人だけでなく社会的な目で見た視点は、特に良かったです。

 

超常現象が起こってから神父を派遣し、対象者が精神疾患なのか悪魔が取り憑いたのか、事態によって対応が変わる様は現実的です。

 

エクソシスト(1973)」にも同じよな場面があったと思います。

 

医学や科学が発達した時代を感じさせる描写は、時の変化=歴史を知っているから面白いかもしれません。

 

 

 

運命に感じる要素は良い

イメージの話で、”あなたがここにいるのは導かれたからだ”といった運命を感じる要素が活きていたと思います。

 

教皇が感じた悪い予感で、修道院に行くアモルト神父。行ってみたら本当に悪魔いるじゃんって。アモルト神父にいたっては、エクソシストの立場を利用するために悪魔に狙われていた。

 

ストーリーの下地のとこでつながっていたのが運命的要素に思え、なんとなくの設定ではないのが良い。

 

教会の暴露話は壮大さがありつつも、人は裏の話が好きなのでしょうね。

 

 

 

エクソシスト(1973)」は忘れて観た方が良いかも、、、

主演は良かった。物語も分かりやすかった。だが残念な部分はあったのでした。

 

悪魔退治について。本当に悪魔が憑いているかを調べるのは良い、悪魔に人の弱みを握られるのも定石でしょう。

 

ただ終盤に悪魔を退治する際、ファンタジーかと思いましたよ。

 

なんていうか終わり方に特別なことは求めてはいないが、人間らしさは求めました。もう少しCG要素おさえ目で、「上手いこといけばダメなこともあったね」くらいの案外無事に終われた描写を欲したのでした。

 

なかなか観ている側は細かい描写には目に入ってしまう。アモルト神父が助けたかった女性が転落したのに思ったりより姿がきれいなだなとか、、、

 

そう考えると全体的に「エクソシスト(1973)」やラッセル・クロウの存在感は大きく、映画の面白さに貢献があると言えそうです。

 

 

 

さいごに

「ヴァチカンのエクソシスト」は娯楽映画の側面が強かったと思います。映画自体が娯楽ではあるものの、ヒューマンドラマの側面やアモルト神父とトマース神父のバディ要素はホラーのゾクゾクする心情の怖さを薄めてしまったのではないか。

 

逆に上記の内容を捉え、各地で封印された悪魔を退治するアドベンチャーやミステリーの側面を活かしたホラー映画で捉えると納得はいくかもしれない。

 

やはり”エクソシスト”のタイトルがつくと「エクソシスト(1973)」がベースにあるがため、物足りなさやホラーの怖さを体験する期待感はあるのでしょう。

 

おススメするならお酒を片手に観ると良いのでは。

 

 

以上