<作品紹介>
制作年 1995年
原作 手塚治虫
監督 出崎統
ジャンル アニメ 医療
キャスト
ドクターキリコ(CV:山路和弘)
ミシェル・プチ(CV:土井美加)
あらすじ
女優ミシェールは映画の撮影中に倒れてしまう。原因がわからない拒食に悩まされブラックジャックに治療を依頼する。彼女の病気を調べるために病院でさまざまな検査をするが、原因が掴めず難航する。
<感想>
医者が対峙するもの
ブラックジャックが対峙するのは病気だけではなかった。(対峙は大げさかな)
この病気の裏には兵器があったり、患者がどんどん衰弱していき、生きる意思が潰えていく。
さらには、安楽死?専門のDr.キリコがいるし、ミシェールが安楽死を選んでしまう緊迫感がありました。
生きたいと思うが
ブラックジャックが冒頭のおじいちゃんの生きる手助けをしようとしても、すれ違ってしまう。
患者には生きたいと生を諦める両方持ち合わせているからでした。
ブラックジャックにとっては頭を抱えることかもしれませんね。
生きたいと思っている人には全力で答えるけど、諦めた人には「そうですか」とは言わない、言えないですよ。たぶん。
どっちも手助けするのが医者って、それぞれの信念違いですかね。
Dr.キリコについて
医者として患者を助けたり助けられなくて亡くなってしまったり、あるいは助けられなくて苦しんでいる患者を自分の手で死にやる。
医者の大変なところは色々あるかもしれないが、生を終わらせる行為が命を救うものにとってどれほどのことなのか、そこにいたるのは想像の余地がない。
Dr.キリコの笑顔の裏には、葛藤など表面ではわからない思いがあるかもしれません。
BJ患者との向き合い方
やっぱりメインはブラックジャックがどこかに原因があるはずだと。
ひたむきに一生懸命に取り組む姿勢があって、そして病気の原因を特定してミシェールに「もう一度、頑張ろう」これに尽きます。
短い言葉でも深く伝わるものがありました。
さいごに
ブラックジャックもDr.キリコも患者を救いたいのは一緒でしたね。
ただ救うやり方に大きな違いがあって、生と死を扱うものにとっては難しいことなんですかね。
以上