『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』【感想】ハチャメチャなバカンスの旅

 

ローワン・アトキンソン主演の映画です。

本作を観た後に知りました。

前作で映画「Mr.ビーン」があるそうで未視聴のままですが、本作だけも楽しめる作品となっております。

もちろんドラマ版を知らなくても大丈夫です。

以下ネタバレありの感想です。

 

 

 

<作品紹介>

公開年  2008年

監督   スティーヴ・ベンデラック

脚本   ロビン・ドリスコル

     ハーミッシュ・マッコール

原作   キャラクター創造

     ローワン・アトキンソン

     ロビン・ドリスコル

ジャンル コメディ・イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ映画

 

 

キャスト

Mr.ビーンローワン・アトキンソン)・・・主人公

サビーヌ(エマ・ドゥ・コーヌ)・・・女優

エミール(カレル・ローデン)・・・映画審査委員、映画監督

ステファン(マックス・ボルドリー)・・・エミールの息子

カーソン・クレイ(ウィレム・デフォー)・・・映画監督

レストランのウェイター(ジャン・ロシュフォール

 

 

あらすじ

ロンドンの教会でくじ引きが行われ、南フランスの旅行を当てたMr.ビーン。嬉々として旅へ向かうも行き先を間違えたり、ビデオカメラで撮影してもらうも運悪く駅で親子を引き離す事態に。果たして無事バカンスの旅、南フランスに到着できるのか、、、。

 

 

 

<感想>

 

いつもの迷惑をかけるけど、なんとかなるMr.ビーン

南フランスのバカンスの旅、行き先違いのタクシーに乗ったり慣れない食べ物を食べたり、上手くはいっていないのだけど、なんとかなっているのが不思議です。街の地図を参考に方位磁石を合わせて目的地まで歩いて行くとか、エビの殻までボリボリと食べたり、なんか逆にすごいです。

 

すごいですし、面白い!歩いて行くことは普通にあるとしても、そんない真っ直ぐ歩く?!という可笑しさやエビを食べるのを途中で諦めない可笑しさは、やっぱり笑いのツボ、日常とのズレを上手く捉えて描写しているのは良かったです。

 

ドラマ「Mr.ビーン」でも、日常とのズレを利用した可笑しさが面白く、現実で変な目で見られるところを切り取って作品に取り込んでいるのが特徴かなと思います。また映画「ジョニー・イングリッシュ」もやりたい事とやれる事のギャップが発揮されているのが良いのでしょうね。

 

ただ逆に考えるとある意味すごいのかなと思いました。なんとかなるは強運の持ち主でありますし、Mr.ビーンの行動力は感嘆するほどです。先ほどの異国で歩いて目的地に行ったり、劇中の中盤あたりでバスのチケットが飛んでいき、ひたすら追いかけるのは可笑しいですがあまり真似できないというかMr.ビーンの変わりない姿ですかね。

 

 

 

悪い人ではないので、友情が生まれたのかな?

ロシア人の少年ステファンとの奇妙な出会いによって、始めのうちはギクシャクしますが目的を同じにすることで、徐々に意気投合します。フランス人の女優サビーヌとは、ビーンの撮影現場の乱入から出会い、車の趣味が合ったり旅する仲間になります。

 

彼ら三人は「旅の道連れは世の情け」の言葉が当てはまりそうです。ビーンもステファンもサビーヌもお互い助け合って旅する様子は和やかで楽しく、綺麗に映っていて良かったです。

 

前述に通づるところで、迷惑をかけるけど偶然、というより必然と言っても変でないくらいなんとかなって皆が皆悪い人ではないゆえに、友情が芽生えたのかなと思います。

 

ウィレム・デフォー演じるカーソン・クレイも多分悪い人ではないのでしょう。ただ自己表現が激しい方ですかね。最後にはビーンと仲良く、ハッピーエンドを迎えれたのも後味が良いです。

 

 

 

食の話と南フランスの話

ここではイギリスとフランスの食についての話と南フランス、観光についての話ができればと。本作で気になるシーンは色々あり、ビーンのレストランの場面やビーチに着いた場面も印象的で少し海外気分を味わいたいと思います。(読み飛ばしてもらっても大丈夫です。)

 

食の話

やはりイギリスと言えば紅茶の国というイメージがあります。たしかゲーム「レイトン教授」がイギリス人で紅茶を嗜んでいたと記憶しています。ビーン及びローワン・アトキンソンも同じく紅茶を飲んでいるかもしれません。

 

他にも主食と呼ぶものはなく主菜はポテトが出てきて、フライドポテトはフィッシュアンドチップスの呼び名は「名探偵コナン」であり有名な話でしょうか。

 

 

フランスは世界三大料理の中華料理、トルコ料理そしてフランス料理として名が高く、フランス美食学なるものはユネスコ無形文化遺産に登録されているそう。そして牡蠣は生で食べるのですね。筆者も牡蠣は苦手ですが人のカバンの中に突っ込んだりはしませんよ。

 

食べ物は有名で、ブイヤベース(魚介料理)、ガレット(そば粉のクレープ)、エスカルゴ(かたつむり)、フォアグラ(ガチョウやアヒルの肥大した肝臓)。お菓子はマカロンやフィナンシュ(マドレーヌみたいな)などなど。

 

イギリスもフランスも日本にはない食べ物があって少し食べてみたい気はします。エビをボリボリ食べないように、食べ方は調べていきたいものです。

 

 

南フランスの話

カンヌは国際映画祭が有名ですかね。ヴェネチア国際映画祭ベルリン国際映画祭ともに世界三大映画祭と呼ばれています。地中海沿岸ではモナコマルセイユなどの町があり知っている聞いたことがある人は多いかもしれません。

 

なかでもピーチは劇中で映っていた通り綺麗なところですね。青い空、澄んだ海は気持ちよさそうですし、一回は行ってみたいです。ラストシーンのシャルル・トレネ「ラ・メール」は地中海にぴったりです。

 

 

 

さいごに

本作で改めて良かったところはビーンの面白さが存分に出ていて、ビーチであったりの周りの風景が綺麗で晴れやかな気持ちになる描写は明るい作品として観れます。

最後の見出しは話を90度曲げちゃった感は否めないですが、映画は良かったよと捉えていただけると助かります。

 

 

以上