どうも。
マスクを題材にした作品があって興味が沸いて読みました。
<作品紹介>
2022年
著者:山本悦子
ジャンル:小説
<内容>
マスク、コロナを通して友達の関係や家族の関係を見つめる機会があり、身近にいる人がどんな存在かを改めて知るお話。
(ネタバレあり)
3章
・実母が離婚して出ていった
・実母ずっと自分を心配している、だから元気な自分が良いと思い明るく振る舞う
・実際に会う方法が会ったので、勇気を出して会う
・実母は想像と違った、過去は捨てた、お婆ちゃんが様子を伝えてたが断った
・家に帰る、いつもの母親がいる、よく見てくれている母親がいる
・今の母親が再婚前に様子を見に来ていた、それを実母だと勘違いしていた(実母が 心配していたと思った理由)
目の前にある温かさ
理想を思い描くのは、よくやっちゃいます。
学校やったら、嫌なヤツを張り倒して、気分が良くなったり、
異性と話すさまを思い浮かべて、勝手にうれしくなったり。
それが親ともなれば、もっと深い情になるのでしょうか。
ここの話の主人公は、勇気を出してああだったらいいのになと、期待を寄せたものの全く違った現実を知ってしまった。
親が自分の人生を歩いているとはいえ、過去は捨てた、なんて言われたらムカつきますよ。
それこそ張り倒してやりたい気持ち。
家に帰って良かった思う。
事実を知った足で帰って、母親と話して、顔つきが変わって大人っぽくなった、また親になる前に様子を見てたと改めて知る。
こんなにも自分のことを見てくれていたと。
流れが良かったです。
いつもと違うのだけど、会話しているだけ。
ここにいていいんだと、安心する終わり方で、最後はほっこりする内容でした。
テーマ
「気づき」
1章では友達が本当はどう思っているのか
2章ではそれぞれの親の事情があってお互いの思いは何なのか
など
人との関わりを通して気づいていく。
ただ直接は書いてない。
私は気づいたんだよとか。
そこがまた良くて、妙に温かくなる感じではなく、ちょうど良い感じでした。
その気づきについて日常生活であったりして
最近よく晴れてるなっていう天気のこと
今日は体が軽いなみたいな調子のこと
本に沿ったことでは、友達が本当はこう思っていた→お互いの気持ちがすれ違っていた→仲良くできないでいた。
ほっといたら分からないままですね。
気づいたらちょっと成長したようで気分がいいです。
人ってこうやっていくのかなぁと思ったり。なるほどなと。
さいごに
ネットで調べたときに評価が5段階中4以上で面白いはずと思って手に取りました。
案の定面白かったです。
読みやすく、内容に入り込めたのと
コロナとマスクを使い学生の生活と組み合わせて話を展開する、そこにいわゆる笑いあり涙ありが体験出来て良かったです。
日本児童文学者協会賞受賞って書いてあったので児童文学の類?ですが、大人でも楽しめるかと思います。
以上